商品券などだけではなく映画の時チケットや 株主優待券など幅広い商品を買い取ってくれる金券ショップですが、金券ショップの代表ともいえるAmazonギフト券などの電子ギフト券の買取は行っていないところがほとんどです。
Amazonギフト券は非常に人気があるギフト券であり、ニーズがあって高く販売できるのは事実なのにどうして金券ショップで買取をおこなっていないのでしょうか。
この記事では金券ショップがアマゾンギフト券などの電子ギフト券を買い取ってくれない理由について解説していきたいと思います。
amazonギフト券買取における金券ショップとは?
金券ショップがなぜアマゾンギフト券買取を行っていないのかと言うことを説明する前に、金券ショップの業態について解説していきたいと思います。
金券ショップの仕組みについて詳しく知ることで、どうして金券ショップがアマゾンギフト券の買取を行っていないのかと言う謎を解明することができるからです。
金券ショップのビジネスモデル
金券ショップは商品券や切符を現金で買い取り、それを販売することで発生する差額を利益としています。
安く買い取って高く売る、これはビジネスの基本ですが、金券ショップはその基本を忠実に守っています。
しかし一言で安く買い取るといっても お客さんから買い叩いているわけではありません。
街中には金券ショップがたくさんありますし競争の原理が働きますから、あまり安く買取をしてしまうと金券を売ってくれるお客さんがいなくなり商売をする材料がなくなってしまいます。
さらに高く売るといっても当然額面よりも高く売る事はできませんし、額面と同じ値段で販売していては正規に販売しているところと競合してしまいますから、 正規の価格よりもできるだけ安く販売しています。
中古車やブランドアイテムであればプレミアがついたり付加価値を与えて高く販売することもできますが、金券はそういうわけにはいきません。
つまり金券ショップと言うのは薄利多売の代名詞であり、 とにかくたくさんの商品を少ない利益で販売することで 会社全体としての利益を上げているのです。
このようなビジネスモデルを理解すれば、Amazonギフト券のような人気のある商品をたくさん買い取りして売却すれば どんどん儲かりそうなものですが、どうしてAmazonギフト券の買取をおこなっていないのでしょうか。
金券ショップがAmazonギフト券の買取を積極的におこなっていない理由とは?
それでは本題に入りましょう。
金券ショップがアマゾンギフト券の買取を積極的に行っていない理由は次の3つです。
買い取ったギフト券が未使用かチェックするのが非常に難しい
多くの金券ショップがAmazonギフト券の買取を行わない理由は、ズバリ「買い取ったAmazonギフト券が未使用であるかどうか確認することが非常に難しいから」です。
Amazonギフト券は一般的な商品券等と異なり、金券としての価値があるのは「チケットそのもの」ではなく、チケットに付帯している「ギフトコード」です。
つまり商品券であれば手元に「チケットそのもの」があれば未使用であることがすぐにわかりますが、電子ギフト券は持ち込まれたギフトコードが未使用であることをチェックをするのは非常に難しいのです。
確かに未使用品であるかどうかチェックする方法が全くないのわけではありません。
アマゾンのアカウントにそのギフトコードを登録すれば確認することは可能です。
しかしいちどアカウントに登録してしまったAmazonギフト券はその時点で「使用済み」となってしまい転売することができません。
金券ショップは買い取ったギフト券を転売することで利益を得ていますから、買取を依頼された場合にはそのギフト券が未使用であることを信じて一か八かの買取をしなければいけないのです。
先ほど金券ショップのビジネスは薄利多売で少ない利益をたくさん重ねていくことで会社のランニングコストを稼いでいるということを解説しましたが、 万が一使用済みのアマゾンギフト券を買い取ってしまったらどうなるでしょうか。
当然使用済みであればそれを転売する事はできませんから、買い取った代金が全て損失になってしまいます。
仮に買取ショップのビジネスモデルが 何もしなくても非常に儲かるものであればそのようなリスクを承知の上でAmazonギフト券の買取を行うことができるかもしれませんが、薄利多売である以上そういったリスクは極力取りたくないと思うのは当然のことです。
金券ショップは確実な薄利をコツコツと積み重ねていくことで経営が成り立っているのです。
買取サイトがメインで勝負にならない
さらに金券ショップがアマゾンギフト券の買取を行っていない理由として、Amazonギフト券などを専用に24時間買取をしているサイトがインターネット上にはたくさんあるためそもそも勝負にならないという理由もあります。
金券ショップはショッピングモールや街中などに店舗を構えて営業していますが、当然店舗を持っていると言う事はその時間帯に働く従業員を用意する必要があります。
ショッピングモールで営業している以上ショッピングモールの営業時間を超えて店舗を開けておくことはできませんし、仮に24時間営業の店舗の中で営業していたとしても、24時間買取を行うためには人を常駐させていなければいけません。
深夜や早朝に金券ショップを利用する人はほとんどいないと思いますから、利益が上がらない時間内に店舗をオープンしていなければいけないと言うのは薄利多売の金券ショップにとって大きな痛手です。
たとえ時給800円でバイトを雇っていたとしても、深夜0時から朝の7時までそのバイトを働かせ続けると、5600円の給料を支払わなければいけませんね。
これは金券ショップにとっては死活問題で、全く利益が出ない時間帯に5000円のランニングコストをかけることはできません。
一方、インターネットでサービスを提供しているAmazonギフト券買取業者の場合、24時間365日いつでも買取を申し込むことができます。
電子ギフト券の買取はギフト券そのものを確認する必要はなくギフト券についている「ギフトコード」と呼ばれる記号の羅列をチェックすれば良いのですが、 人間がリアルタイムで目視チェックする必要は無いため、システムを構築すればほぼ無人で動かしておくことができます。
さらに大手の買取サイトの場合日本全国から買取の依頼があるため、仮に夜間帯にスタッフを配置していても十分に元を取ることができるでしょう。
そもそもインターネットサイトで買取をしていれば店舗のランニングコストは一切不要ですから、薄利多売のビジネスモデルがしっかりと成立します。
買取サイトの方が高い買取価格を提示できる
Amazonギフト券の買取が買取サイトと 勝負ができない理由は買取率の違いにもあります。
買取サイトは先ほど解説したようにランニングコストがほぼ不要であり24時間いつでも半自動で動かし続けられること、そして全国からの買取に対応することができると言う理由により、買取率を極限までアップさせることができます。
例えばとある有名なAmazonギフト券買取業者の買取率はおよそ90%です。
一方、金券ショップでAmazonギフト券の買取を行っているところが一切ないわけではありませんが、 金券ショップでの買取レートはおよそ60%程度です。
わざわざショップにまで足を運んで買取率はたった60%の金券ショップ、自宅にいながら24時間いつでも好きなタイミングで申し込みができる90%の買取率の買取サイト、 もしあなたがAmazonギフト券を買い取ってもらいたいと考えるなら、どちらを利用したいと思いますか?
きっと答えは聞くまでもありませんね。
こういった理由により、金券ショップでAmazonギフト券を始めとした電子ギフト券の買取は積極的に行っていないのです。
amazonギフト券を買い取ってもらうならインターネットの買取サイトがオススメ
東京や大阪などの都心部になれば、Amazonギフト券を買い取ってくれる金券ショップが少数ながら存在します。
しかしあえて金券ショップでアマゾンギフト券を買い取ってもらうメリットはほとんどありません。
例えば金券ショップで買い取ってもらうメリットの1つとして、直接店員さんとやり取りすることができるので安心して取引ができると言うものがあります。
大切な金券を買い取ってもらうのですから、対面でやりとりした方が安心だと言うのは確かに間違いありません。
しかしインターネットの買取サイトが本当に危険かと言うと、そんな事は絶対にありません。
そこでここからは安心して利用できるインターネットの買取サイトの見分け方について紹介します。
サイトにしっかりと情報が掲載されている業者を探す
安心してAmazonギフト券を買い取ってくれるサイトを見つけるためには、ホームページにある会社概要をしっかりとチェックしましょう。
ここには会社の基本情報が掲載されていますが、責任者の氏名、連絡先、会社の住所がしっかりと掲載されていることを確認しましょう。
会社の住所は番地までしっかり載っていることが大切です。
連絡先が携帯電話になっているサイトは利用しない方が良いでしょう。
携帯電話は解約するとすぐに連絡が取れなくなってしまい、何かトラブルがあったときにそれ以上追跡するのが難しいからです。
またAmazonギフト券などの金券を買い取りするためには古物許可が必要になります。
会社の基本情報にこの古物許可の番号がちゃんと掲載されている業者は安心して取引ができる1つの目安になります。
老舗で大手のAmazonギフト券買取業者を利用する
Amazonギフト券の買取サイトは参入が非常に簡単でありうまくいけばしっかりと稼ぐことができるビジネスモデルです。
そのためどんどん新しい業者が参入してきて、良い業者とそうでない業者が入り乱れている状態です。
しかし評判の良くないギフト券買取業者は競争に敗れてすぐに淘汰されて消えていくため、必然的に長く残っているのは優良業者ということになります。
あなたが初めてアマゾンギフト券の買取を依頼するなら、大手で有名な老舗のギフト券買取業者を選ぶようにしてください。
新規の顧客だけではなくリピーターがしっかりと定着しているため、安定したサービスを提供してくれることでしょう。
時々換金率だけをチェックして利用する業者を決める人がいますが、これは非常に危険なやり方でお勧めすることはできません。
と言うのも、換金率を釣り上げて一気に顧客を集めそのまま消えていく詐欺業者が頻発しているからです。
Amazonギフト券の買取の相場はどんなに良くても90%前後が限界ですから、もし95%以上の換金率を宣言している業者があればその業者は注意したほうがいいですね。
中には他のビジネスが非常に好調でそれにより買取率を極限までアップさせることができる業者もいますが、 そういった業者は極めて稀です。
何事にも適正な相場というのがありますから、Amazonギフト券の買取相場をしっかりと理解しておくことが大切なのです。
高い換金率で現金化することができたと思っても、あなたの大切な個人情報を悪用されてしまうケースも珍しくないため、最後まで油断できません。
老舗で大手の買取サイトであれば個人情報の管理もしっかりと行っているため、安心して取引を行うことができるでしょう。
この記事では 金券ショップがAmazonギフト券などの電子ギフト券の買取を積極的に行っていない理由について解説してきました。
金券ショップで直接店員さんとやりとりをしながら買い取ってもらえば安心と思うかもしれませんが、買取サイトでもしっかりとした業者であれば問題なく買い取ってもらうことができます。
大切なギフト券を少しでも良い条件で買い取ってもらえるようにするため、しっかりと正しい知識を身に付けておく事は非常に大切です。